「残暑見舞い」はいつまで? 目上の方への書き方は「残暑お伺い」?
暑さの真っ只中の8月初旬でも、「立秋」(2015年は8月8日)を過ぎると暦の上では秋となり、それまでの「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」の時期となります。
残暑見舞いの意味は、暑さの中、相手を思って安否や健康を気遣い、加えて自分の近況などを報告するために出す季節の挨拶状 というもの。
暑い日々が続く時期、手元に届いた「残暑見舞い」によって、送り主のことを思い、どこかほっとしたり、嬉しい気持ちになったり・・・一陣の涼風となるものですね。
・「残暑見舞い」はいつまでに出すの?
・目上の方への書き方、より丁寧なのは「お伺い」?
についてまとめましたのでご参照ください。
残暑見舞いはいつまで?
立秋を過ぎたら「残暑見舞い」となるのですが、残暑見舞いをいつまでに送るのかという期間は
「立秋」から「白露」まで
が通例とされています。
暦では、立秋→処暑→白露と季節は移り、お盆を過ぎて残暑の実感もやや感じられる「処暑」から「白露」の期間に出すのがよいという考えもあります。
2015年の立秋・処暑・白露は以下の日にちです。
●立秋・・・2015年8月8日
●処暑(しょしょ)・・・2015年8月23日
●白露(はくろ)・・・2015年9月8日
・・・ではありますが、9月に入るとさすがに朝夕は涼しさも感じられる時期となり、若干の違和感も感じられる場合もあるので、残暑見舞いは「遅くとも8月中に先方に届くように」出すことがマナー上はすすめられます。
また、かもめ~るを使って残暑見舞いを出す場合は特に、かもめ~るのくじの抽選が9月初旬(2015年は9月7日(月))に行われますので、抽選日前に先方に届く必要があります。
「残暑見舞いはいつまで?」についてまとめますと、
・立秋から白露の期間中。
(※かもめ~るを利用する場合は特に、9月初旬のくじ抽選日を過ぎないように)
・8月中に先方に届くのが一般的なマナー。
ということになります。
「残暑お見舞い」目上の方には「残暑お伺い」が丁寧
残暑見舞いの書き出しとして、
「残暑お見舞い申し上げます」
という挨拶の言葉を使いますが、目上の方に送る場合、丁寧なのは
「残暑お伺い申し上げます」
です。
その理由は「見舞う」という言葉にあります。
「見舞う」という言葉はあくまでも目上の者が目下の者を「ねぎらう」といった意味で使う言葉。
「残暑お見舞い」でも間違いではありませんが、目上の方に対しては「残暑お伺い」が丁寧です。
お相手がマナーに厳しい方や会社のお得意様、お客様などの場合は注意が必要です。
このマナーについて、テレビ番組「バイキング」で林修先生が説明されています↓
※「残暑見舞い」の書き方、内容、マナーに厳しい目上の方には「段落を空けない」「句読点も使わない」という説明もあります。
【バイキング 林修 手紙(秘)テク&残暑見舞い書き方 2015年8月7日】
(29分頃から)
[su_youtube url="https://www.youtube.com/watch?v=nH854ZglrfQ"]
「暑中見舞い」「寒中見舞い」を目上の方に出す場合は?
「残暑見舞い」を目上の方に出す場合は「残暑お伺い申し上げます」が、より丁寧だということです。
では、「暑中見舞い」「寒中見舞い」についてはどうなのでしょうか?
「暑中見舞い」や「寒中見舞い」についても調べたところ、やはり「残暑見舞い」と同様に、
「暑中お伺い申し上げます」
「寒中お伺い申し上げます」
がマナー的には○。
先にも書きましたが、「見舞う」は「労をねぎらう」という意があるからです。
とはいえ「お伺い」について、上記の動画内で林先生は、
「相手がマナーにうるさい人でなければ『お見舞い』でかまわない」
「先方の方ご自身が、目上の方に『お見舞い』を使うような感じの人だったら、『お見舞い』でもいいと思う」
とも語ってました。
あくまでも相手次第 というところでもあるそうです。
なので
「『暑中お見舞い・・・』って書いちゃった! 失礼なことした!?」
とショックを受けるほどのマナー違反ではないようですのでご安心を。
個人的には今後、取引先やお客様、遠い親戚のちょっとうるさいおじさん、恩師などへの残暑見舞いは「『残暑お伺い申し上げます』」の書き出しにしよう~
と思っています。