名古屋市科学館 庵野秀明館長の「特撮博物館」 想像以上に感動した。
名古屋市科学館で11月1日から開催されている、庵野秀明館長の「特撮博物館」へ、娘と2人で行ってきました。
出かけたのは平日の午前中。
待つこともなく入場し、会場内もそれほどの混雑もなく、ゆっくり見ることができて助かりました。
「特撮博物館、ものすごくよかったです~!!!」
実物以上(!)に精巧に作られたミニチュアなどを目にすると、「懐かしさ」の感情をはるかに上回る、想像以上のちょっと意味のわからない感動が…。
こだわりの職人技によって生まれた品々の息吹に「ばんっ!」と圧倒されてしまいました。
…荒唐無稽な怪獣や状況を現出させるために、いい大人たちがこれほどまでに夢中になったということ。
そんな知恵・工夫・技術、熱意によって生み出された怪獣やウルトラマン、飛行機、セット…だから、こんなに時間が経っても、今もなおその「夢」が伝わってきて、感動してしまうんですね。
展覧会の一室で上映されるオリジナルの特撮短編映画「巨神兵東京に現る」は、CGを全く使わない!というコンセプトで、全てが渾身の特撮技術によって作られた映画。
短い映画なんですが、厚み・重みが違うんです。
ものすごく不穏な空気感と「匂い」まで伝わってきた気がしました。
怖い。。
そして映画と同じくらい? いやひょっとするとそれ以上に感動したのが、「巨神兵東京に現る」のメイキング映像。
巨神兵を創りあげ動かす、その動かし方(人が動かしていた!)。
巨神兵が街を歩く、テレビがついた小部屋の窓の外を、巨神兵が歩く、恐ろしさ。
東京が破壊される、その時のビルのなだれ落ち方。
爆発の雲などなど…の特撮がどのようにして生み出されたか が、メイキングで明かされるんです。
明かされる特撮の技術・知恵・工夫もさることながら、技術者・職人さんたちの表情が、なんともいいようがないくらい素晴らしくて胸がいっぱいになりました。
欲も計算も全くからまない、こんなにいい笑顔を目にしたのは久しぶりかも? と思いました。
羨ましさ さえ感じました。
「特撮」って今や、すごく贅沢なものかも・・・?
特撮博物館内は、最後の特撮ミニチュアステージ以外は撮影禁止だったので、画像はミニチュアセットとお土産のコーナーだけですが、どうぞご覧ください。
↑ここは入場前?だったと思いますが、撮影可能でした。 おなじみのポーズなんですが、そもそも「手が大きく、尻すぼまりに作られていた…!!」 ↓
ミニチュアステージの部屋の壁面のパネルを集合。
↑ 東京タワーの下の瓦礫 ↓
ビルの谷間も破壊されてしまった!
素敵なドールハウス (笑)↓
娘が欲しくなっていたブースカ ↓
『巨神兵東京に現わる』のシーンを再現した巨神兵カプセルフィギュアはもう終了してしまったのか、目に入りませんでした。
お尋ねになってみてください。
会場外の撮影コーナーで。
庵野秀明館長の 特撮博物館と短編映画・メイキング映像、すべてがたっぷりしっかり楽しめ、想像以上に感動した展覧会でした。
もっとじ~っくり時間をかけて見たい、映像ももう一度見たいので、また行きたい気持ちになってます。
特撮博物館の期間は、2015年1月12日(月・祝 ←※月曜ですが開館) まで。
なかなか見れない素敵なチャンスだと思います。おすすめです。