帽子で日焼け防止・日除け対策 つばの広さによる紫外線カット効果の差は?
日焼け・日除け対策に帽子は欠かせませんね。
帽子は日焼け・日除け、熱中症、紫外線対策ができる、持ち運び可能な日陰です。
なので夏用女性用のUV帽子は、紫外線対策に効果が高いということで、どれもつばの広さがとても大きいです。
帽子で日焼け防止、日除けはしたいけれど、でもあんまりつばが広いものは似合わない私・・・。
小柄なので、つば広帽子はとっても大げさな感じがしてしまうんです。
紫外線からしっかり顔を守ってくれるのはわかるんですが・・・。
なので、帽子のつばの広さ(長さ)の差による紫外線の量の違いについて調べました。
自分にとって妥協できる紫外線防御率だったら、もっと自分に似合う、好きなデザインの帽子を選んで、あとは日焼止めで対処すればいいかも・・・?
などの目安にしてみたいと思います。
さらに帽子の色・素材と紫外線防御についても調べました。
それでは、ご一緒にどうぞ~。
帽子で日焼け・日除け対策。つばの広さによる紫外線防御率は?
帽子は、昔から野球帽と言われるキャップタイプのものと、全周360度につばのあるハットタイプの帽子の2種。
この2種の帽子のつばの広さ別の、顔の正面に当たる紫外線量を調べました。
その前にまず、日焼け・日除け対策に帽子をかぶらなかった場合の紫外線防御率は、当然ながら0%です・・・!
カブラナキャ…。
●帽子のつばが前面だけのキャップタイプ
ひさしの長さ/紫外線防御率
3cm… 35%
5cm… 50%
7cm… 60%
10cm… 70%
※キャップタイプの帽子の平均的なひさしの長さは7cmです。
●帽子のつばが全周360度のハットタイプ
つばの広さ(長さ)/紫外線防御率
7cm… 65%
13cm… 90%
この数字を見ると、やはりつばの広いハットタイプの紫外線防御率は90%と群を抜いています。
UVカット帽子に、このデザインが多いのも納得です。
でもつばの広さ7cmでも、65%は防御してくれるので、もう少し小ぶりなデザインの帽子でもいいかも?とも思いますし、キャップタイプの帽子でも、ひさしが7cmあれば60%(顔正面で)の対策となるので、かぶらないよりはよほどまし…ということもわかります。
帽子の色・素材と紫外線防御率は?
日傘の色として黒がよい(内側はシルバー)と言われているので、帽子の色も日傘と同様にで黒がベストなのかな?
と思い、調べてみると、意外でした。
黒色はすべての紫外線を吸収するので、紫外線防御ができます。
ですが「黒」は、紫外線を吸収すると同時に、熱線と呼ばれる「赤外線」も吸収するだけでなく、反射率も低いので、熱くなり、その熱はこもり、貯めこまれます。
なので、高温多湿な日本でのおすすめの色は実は「白」及び薄い色。
白は黒とは反対に、吸収率は低いですが、反射率が高いため、熱がこもりません。
夏の帽子や衣服、手袋などは「白」あるいは薄い色がやはりさわやかに過ごせる色なのです。
え~?
でも、白は黒よりも紫外線を透過するのに?
それでも白なの?
とその矛盾に、疑問がむくむく湧いてしまったのでさらに調べました。
そして、どうするのがいいのかわかりました。
色は「白」でも、素材によって紫外線を防御すればいいのです。
どんな素材で紫外線対策するのかというと、布目が緻密で厚みがあり、表面が凸凹しているあや織などの生地素材。
あや織のツイルの素材など、緻密な織目で厚みのある生地なら、薄い生地よりもずっと紫外線を透す数値は低くなります。
なので、色は白などの薄い色でも、布目が緻密で厚みのある生地で作られた帽子なら、紫外線の防御はそれなりにできるということです。
(帽子の内側は白よりも紫外線を吸収する黒の方が望ましいですが)
…ですがまとめて言えばやはり、紫外線カット効果が一番高いのは、黒や濃紺などの帽子で織目が細かく厚みがある生地素材の帽子 ということになります。
でも黒は熱苦しいし…「UVカット」帽子の中で白や好きな色があればそれが一番問題ないかもしれませんね。
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また、つばの広さ13cmの帽子でも防御の効果は90%というその理由ですが、それは、紫外線の反射にあるようです。
直進する日射はほぼ完璧に防御できるとしても、UV-A、UV-Bは散乱性が高く、太陽が高い日中は顔の正面、横、後頭部が浴びる紫外線量は同じ。
散乱する紫外線は、全方向から照射されるので、100%の防御は無理なようです。
…というように、そもそも帽子で100%の紫外線カットはできないので、そこはそこそこの数値で妥協して、それよりも、熱がこもらない涼しい白や薄い色の帽子をおすすめする というのが私の調べた範囲での結論でした。
日焼止めを併用することで帽子の色やデザインも楽しんで、できるだけ涼しく日除けをし、日焼けを防ぎつつお過ごしになってくださいね!