2016年カナダのモンスター山火事~避難の現場はまるで「戦場」のようだった

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2016年5月1日にカナダ アルバータ州フォートマクマレーで発生した山火事は、乾燥した空気と熱波により拡大し、瞬く間に最悪の状態へ。

 
この山火事は「ザ・ビースト(野獣)」と名付けられました。

 
山火事を「モンスター(化け物)」と表現したのは、2018年11月、西部カリフォルニア州サンフランシスコ北方のビュート郡の山火事の現場を視察したトランプ大統領ですが……懸命の消火活動も手のつけようがなく、フォートマクマレー全域の約9万人に避難命令が出され、住民は家財道具一切を置いて避難…という状況となった、カナダの「ザ・ビースト」もまさにモンスター山火事と言えるものでした。

 
目撃者が「最悪の悪夢でもこれほどには…」と語る惨状だったのです。


 

モンスター山火事「ザ・ビースト」発生から鎮静化まで

◆5月1日…山火事発生。
2日の時点ですでに数件の住宅が焼失し、複数のガソリンスタンドで爆発が起きた。

 

◆5月3日…フォートマクマレーに山火事の北端が迫りつつある状況となる。
アルバータ州当局は3日深夜、フォートマクマレーの住民約8万8000人全員に避難指示を出した。

 

◆5月5日…市内の建物約1600棟が延焼。
自宅のある地域が火にのみ込まれたという男性は「分譲地全体が焼失した」と語った。

 

◆5月7日頃…火災は隣のサスカチワン州との州境から30~40kmの地点にまで燃え広がり、両州が緊密に連携しながら対応に当たった。

 

◆5月8日…懸命の消火活動や天候の変化によって8日までに火の勢いは鎮静化の兆し。
8日午前までに焼失した面積は約16万ヘクタール。当初予想していた20万ヘクタールの延焼は免れた。

避難の現場は「戦場」のようだった

火災で壊滅的な被害を受けた一帯を避難車両が通る際、避難の車列は軍や警察に見守られ、上空からはカナダ軍のヘリコプターが避難経路に煙や炎がないかを監視。

避難者はこの光景を「まるで戦場のようだった」と語りました。

空路でも7000人以上が避難しました。

カナダのアルバータ州北東部ウッドバファロー市のフォートマクマレーで、山火事が市街地に延焼し大きな被害が出ている問題で、数千人の避難民が乗った車列が6日、軍や警察が見守るなか出発した。
乾燥した風の強い天候の影響で火は勢いを強めており、延焼面積は7日までに現在の1010平方キロの2倍に拡大する可能性もある。

車列の上空ではカナダ軍のヘリコプターが、避難経路に煙や炎がないか監視。
車列の移動が滞らないようにするため、緊急の給油所も設置された。

CNN提携局のCTVが捉えた画像には、炎や立ち上る煙が空を覆う様子が写し出されている。

火災が発生時にフォートマクマレーで働いていたという男性は地元紙に対し、現場は「戦場」のようだったと述べた。

当局は今後4日間にわたり、火災で壊滅的な被害を受けた一帯を避難車両が通る際、これを護衛する方針。
避難民が乗った車両1200台超が南に向かって進んでいる。

当局によると、この他の人々については、6日に空路で火災現場から輸送する見通し。5日には7000人が同様に空路で避難した。

引用元/世界の自然災害

 
●モンスター山火事の「炎の壁」が市街地に迫る CNN(動画あり)

●「すべて失ってしまった」――カナダ山火事の避難住民

 

カナダ アルバータ州 フォートマクマレー地図

・アルバータ州面積/661,190平方キロメートル(日本の2倍)
・州都/エドモントン

アルバータ州は圧倒的な大自然の宝庫…世界遺産「カナディアンロッキー」の壮麗な峰々や美しい氷河・氷河湖が集まる、息をのむような景観に満ちた地域です。

・フォートマクマレー

 
カナダのアルバータ州北東部に位置するウッドバッファロー内の一地区で、周囲を数百kmもの針葉樹林に囲まれた街。
オイルサンド(油砂)という石油産出の中心地のひとつとして知られています。

また、フォートマクマレーはオーロラベルトの最南端にあり、極北の鑑賞地と比べると温暖な上晴天率も高いことから、オーロラ観光も盛んです。

オーロラを見るには極寒の地へ行かなければいけない…とこれまで思っていたので、フォートマクマレーでのオーロラ、見たいな~と思いました。

 
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カナダのモンスター山火事。

被害は甚大でしたが幸いなことに迅速・賢明な避難命令・避難活動が功を奏し、避難中の交通事故で2人が死亡したことを除いては、山火事による直接の死傷者が出たという報告はないとのことです。
 
この山火事の原因は、自然発火なのかあるいは人的なもの(タバコや焚火の不始末、放火、火遊びなど)か? 未だ分かっていません。

 
日本は気候が温暖で湿気が多いためこれほど巨大な山火事は起こりにくいそうです。

とは言え、どの国にもその国特有の災害があります。

災害による被害がより少なく、人命が失われることがないことを祈るばかりです。

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